生後6か月~2歳のむし歯予防にフッ化物配合歯磨剤の上手な取り入れ方
2017年7月14日
こんにちは!
小児歯科担当の進藤です。
7月も半ばとなり、夏空がまぶしく感じられるころとなりましたね。子ども達は待ちに待った楽しみな夏休みですね!
今回は、小さなお子さまをお持ちの患者様から多くご質問を受けます「フッ化物配合歯磨剤」の安全な使い方についてお伝えします。
■うがいができないけど、フッ化物配合歯磨剤は使えるの?
赤ちゃん~2歳頃の小さなお子様はうがいができませんよね。そのため大人のように「フッ化物を使っても大丈夫なの?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
このうがいができない年齢であっても、ぜひフッ化物配合歯磨剤を上手に使ってほしいと思います。なぜなら、歯は生え始め〜2,3年はまだ未熟な状態。でも逆にこの時期こそフッ化物による歯質強化が効果的な時期なので、上手く取り入れたいですね。
■うがいができない時期の安全なフッ化物配合歯磨剤の使い方は?
「フッ化物がむし歯予防にいいのは分かったけど、やっぱり心配…」という方は、使い方に気をつけてみてください。
実は、あまり知られていませんが、フッ化物配合歯磨剤を効果的に使う方法が厚生労働省のHPに記載されています。(※1)
ポイントは「ジェルやフォームタイプを使う」「フッ化物の濃度」と「使う量」です。
うがいができないので、研磨剤が配合された練り歯磨きではなく、ジェルタイプやフォーム(泡)タイプを選びましょう。子どもが気に入っている味だと歯磨きも楽しくなりますね。
では、厚生労働省の指針に沿った使い方をご説明します。
(1)歯の生え始め~2歳の時期は、保護者が仕上げ磨きする際に使います。
(2)使う量は「切った爪程度の少量」です。
(3)歯磨剤のフッ化物濃度は「500ppm」を選びましょう。
意外と使う量が少ないことに驚きませんか?
仕上げ磨き用歯ブラシの端から端までつける必要はありません。毛先に切った爪くらいごく少量をつければ十分なのです。
歯磨き後に心配であれば、ガーゼなどで拭ってあげてもよいでしょう。
当院では小さなお子様に安心して使うことができるフッ化物配合歯磨きジェルをご用意しております。
使い方やどの種類を選んだらよいのかなど、お気軽にお尋ねくださいね!