歯磨き粉のフッ化物濃度にバリエーションが増えました

2018年3月16日

平成29年3月から、新しく1000ppmを超える高濃度のフッ化物を配合した歯磨き粉が認可されたのをご存知ですか?

今まで日本では、1000ppm(0.1%)が上限として決められていました。それが今回1500ppmまで上限が変わったのです。私たちにとってどんなメリットがあるのか気になりますよね。

今回は、「高濃度フッ化物配合歯磨剤」についてぜひ知っておきたいポイントをお伝えしたいと思います。

 

■ おすすめな人はどんなタイプ?

A:15歳以上のむし歯リスクが高い人におすすめです

 

今回の高濃度フッ化物配合歯磨剤には対象年齢があり、基本的に「15歳以上」となっています。

さらに、

● むし歯になりやすい

● 歯の治療した箇所が多い

● 知覚過敏がある

● 歯根が露出している、歯茎が下がっている

● 唾液が少ない

などに心当たりのある方は特にオススメです。

治療した場所が多い方は、詰め物やかぶせ物の隙間がむし歯になってしまう(二次う蝕)のを予防するためにも、フッ化物配合歯磨剤を活用するとよいでしょう。

 

■ 小さな子どもでも使えるの?

A:6歳未満の子どもには控えましょう

 

今回の高濃度フッ化物配合歯磨剤は対象年齢は15歳以上です。6歳未満の小さな子どもに使用するフッ化物配合歯磨剤の濃度は500ppm以下が推奨されていますので、この年齢のお子さんには特に注意が必要です。

 

高濃度なフッ化物を含んでいるので、「歯のフッ素症」や「骨フッ素症」といった「慢性中毒」や、歯磨き粉を誤飲した場合の「急性中毒」に注意する必要があります。

‟6歳未満の小さな子どもへの使用は控える”

‟6歳未満の小さな子どもの手の届かない場所に保管する”

という点に注意して使用していきましょう。

 

うっかり赤ちゃんや小さな子どもが手にとってしまわないよう、保管場所は高いところで扉のついた場所に置くのもいいかもしれません。また、使う家族がわかりやすいように、子どもと大人の歯磨きグッズを別々に保管するのもよいでしょう。

 

当院では、高濃度フッ化物配合歯磨剤『チェックアップ ルートケア』をご用意しております。

 

「高濃度フッ化物配合歯磨剤を使うべきかしら?」「使ってみたいけど、使い方がわからない」という方は、ぜひ受付や診療の際でもお気軽にお尋ねください。次回は、効果的な使い方についてもお伝えしていきます。